パウンドケーキが膨らまない・生地が硬い・具材が沈む・シットリしないなど…
基本のケーキだけど何となく難しいパウンドケーキ。
本日は、パウンドケーキをふんわりと上手に作るコツ・失敗原因について書いていこうと思います(*´∀`*)ノ
パウンドケーキ作りで最も一般的な「シュガーバッター法」について解説していきますね!
では、まずは失敗原因を知っていきましょう♪
パウンドケーキの主な失敗原因は…
- バターを常温に戻していない
- バターが固まるほどの「冷たい卵」を入れている
- バターの泡立て不足
- バターと卵の乳化不足
大きくこの4つ!
これが一つでも出来ていないと、パウンドケーキがうまく膨らまなかったり、生焼けや分離の原因になります。
これらの失敗を無くすため、下準備から順番に作り方のポイントを見ていきましょう♪↓
上手なパウンドケーキの「下準備」
・「バターを常温に戻す」
ふんわりと膨らんだパウンドケーキを焼くには、
バターを常温に戻し、柔らかいクリーム状のバターにすることが大切。
クリーム状のバターを泡立てることにより、生地に空気を含ませフワフワに焼き上げることが出来ます。
※塊のバターのまま作業したり、加熱して溶かしてしまうのはNG!
溶けてしまったバターは泡立てても空気が抱けず、ふんわりとした生地になりません。
バターは絶対に溶かさないように注意しましょう。
☆バターを常温に戻す方法
①バターを薄く均一にスライスする。
②ボウルなどに入れ、常温に置いて(夏なら20~30分・冬なら数時間ほど)指がスッと沈むくらいの柔らかさにする。
③ゴムベラで練ってクリーム状にする。
☆point
・バターを常温に戻すには時間がかかるので、時間を逆算してあらかじめ計量を済ませておくと良いです。
・時間が無い時や、寒くてバターが柔らかくならない時は、電子レンジを使ってバターをクリーム状にする事も出来ます。
詳しい方法はこちら→【 バターをクリーム状にする方法❁ 】
・「卵を適温にする」
クリーム状にしたバターに冷たい卵を入れると、生地が分離する原因となります。
分離しないようにする為、卵は必ず常温に戻して使用しましょう。
☆point
寒い時期などは、作業をしているだけでバターが固くなりがちなので、卵をぬるめの湯煎で人肌程度に温めてから加えると良いです。
生地が固くならずフワフワとした生地になり膨らみも良くなります。
(※真夏に生地がダレてしまう場合は、少し冷たい卵を入れると生地がダレにくくなります。その場合、バターが分離しないように少しずつ加えて下さい。)
上手なパウンドケーキの「生地作り」
・室温に戻したバターと砂糖を「ヘラ」で混ぜる
室温に戻したバターと砂糖は、まず「へラ」で混ぜましょう。
この工程をホイッパーで行うと、バターが固い場合などホイッパーの羽の間にバターが入り込み取り出すのに苦労してしまいます。
・バターをしっかり泡立てて「空気を含ませる」
砂糖を加えたバターはハンドミキサーでシッカリと泡立てること。
バターにたくさん空気を含ませることにより、ふんわりの生地に焼き上がります。
バターが白っぽくなるまでではなく、フワフワの白いクリーム状になるまでシッカリと泡立てていきます。
(私の場合は、ハンドミキサーで4~5分ほど泡立てています。)
・分離しない生地を作るには「卵は5~6回に分けて加える」こと
泡立てたバターに卵を1度に加えると、バターが分離したり、ダマになる原因になるので注意!
卵を加える時は、必ず5~6回に分けて加えていきましょう。
卵を加える度に生地とよく馴染ませ、シッカリと乳化させることが大事。
・粉を入れたら艶良くなるまで混ぜる。
粉類は一度に加えて、ゴムベラで底から大きく混ぜていきます。
粉気が無くなってからもしばらく混ぜて、艶があり美しい生地になるまで混ぜましょう。
※この時、混ぜ足りないと粉っぽい生地になるのでNG!混ぜ過ぎてもグルテンが出過ぎて固くなるので注意が必要。
写真のように艶があり、ふんわりとした生地になればOK!
(私の場合、底から大きく60~80回ほど混ぜています。)
・レーズンなどの「具材」が沈む場合の対処法
レーズンやクルミなど、生地に具材が入る場合はしっかりと水気を切っておくこと。
水分がついていると、焼いているうちに具材がケーキの底に沈んでしまいます。
ラムレーズンなど水分の多いものの場合は、キッチンペーパーなどで優しく押さえて水分を拭き取ると良いです。
それでも沈んでしまう場合は、具材に薄く強力粉をまぶすと生地の底に沈むのを防いでくれます。
・パウンドケーキの上面を綺麗に割るには?
パウンドケーキの上面を綺麗に割るには、生地を15分ほど焼いた時点で一度オーブンから取り出し…
ナイフで中心に切り込みを入れて、再びオーブンに戻し入れて焼くと良いです。
生地に切り込みを入れると、焼いているうちにその部分から綺麗に割れてきます。
☆point
生地の表面にうっすらと焼き色がついた頃に切り込みを入れると良いです。
・焼き上がりの目安は、「割れ目に薄っすら焼け色が付く」くらい。
パウンドケーキの焼き上がりの目安は、割れた生地にも薄っすらと焼き色が付くくらい。
オーブンから取り出し、竹串を刺して何もつかなければ焼成完了です。
すぐに型から外し、型紙を付けたままケーキクーラーの上で冷ましましょう。
・シットリ生地の秘密!「シロップを打って寝かせる」
パウンドケーキをシットリした食感に仕上げるには、ケーキの焼き上がりにシロップを打つと良いです。
パウンドケーキの粗熱が取れたら、刷毛にたっぷりシロップを含ませて叩くように生地に染み込ませていきます。
※刷毛を滑らせると生地がボロボロになるのでNG!
上面・側面・底面と全ての面にシロップを打って完全に冷まし、ラップで2重に包んで冷蔵庫で一晩以上寝かせましょう。
シロップを打つと、数日たってもシットリふわふわとした生地が味わえます。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
以上、私なりのパウンドケーキをふんわりと上手に作るコツ・失敗原因についてでした(*´∀`*)ノ
最初の下準備さえしっかりすれば、あとは生地をたくさん混ぜるだけ。
ちょっとしたコツでふんわりと美味しくなるので、是非皆さんもお試しください♪
パウンド型に型紙を敷く方法→【パティシエ伝授♪パウンド型に敷き紙を敷く方法❁】
レシピはこちらに有ります→【 レシピページ❁ 】
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
☆使った材料&道具薄力粉ドルチェ
よつ葉バター食塩不使用
微粒子グラニュー糖
スーパークリーン刷毛 30mm
シリコンスパチュラ(ホワイト)
使っている道具→【 使っている道具たち❁ 】
小麦粉以外のことはコチラ→【 ムリョク発電へ 】
本日もランキングに参加しておりますヾ(*´ω`*)ノ
クリックで応援お願い致します♪↓↓
いつも応援ありがとうございます*✲*
コメント
パウンドケーキを焼いても
ウィークエンドシトロンを焼いても
納得いく物ができません😞
どうしても生地が目詰まりした
(下の方が重たい)生地になって
しまいます。混ぜ不足なのか?
切るように混ぜているつもりですが・・・
焼き色は上の方が薄めなので
追加して焼くと下は焼きすぎに
それも大きな原因になるのでしょうか?
先生の説明どおり、白いクリーム状になるまで時間どおりに。粉をいれて60~80回混ぜる。これを基本に再度挑戦します‼️
失敗するとめげますが‼️何故かお菓子作りが楽しくなるのが、不思議です😌💓
ちゑ美さんへ♪
ブログを読んでくださりありがとうございます(*´∀`*)
パウンドが目詰まりするのですね。
考えられる原因はたくさんあるかと思うのですが…
・乳化不足
・卵やバターが冷たく、生地が分離してしまっている
・オーブンの温度が低すぎる(焼けるより先にバターが溶け出している)
・焼き不足
のどれかが原因かな?と思います。
>>焼き色は上の方が薄めなので追加して焼くと下は焼きすぎにそれも大きな原因になるのでしょうか?
オーブンの癖が目詰まりの原因にはなることもあるかと思います。
(生地が原因の場合ももちろん有ります)
作っているところを見ていないので、オーブンが原因だ!とは言い切れないのですが💦
試しにオーブン温度計で庫内温度を測ってみるのも良いかもしれません。
我が家のオーブンもかなり癖があるので、かならずオーブン温度計で庫内温度を測ってから焼くようにしています。
※オーブン温度計→https://amzn.to/2XFje0p
あと、オーブンの床に直接パウンド型を置いて焼いている場合も底面だけが焦げやすいです。
天板を入れた状態で予熱して、そこにパウンド型を乗せて焼くのがおすすめです。
あくまで私のやり方なんですが…
私の場合、パウンドの生地は「切るように」ではなく
ヘラの平たい面が生地に当たるようにして、しっかり目に80回ほど混ぜてます。
混ぜが足りないとグルテンが弱く腰折れする時があるので、意識してヘラを生地に当ててます。
私もお菓子の失敗がかなり多めなんですが💦
何度も焼いて美味しくなっていくのがほんと楽しいですよねヾ(*´ω`*)ノ
楽しい上に美味しいなんて、ホント素敵です(笑)
納得のいくパウンドが焼けるよう応援しておりますね♪